正直に言うと、最初は期待していませんでした。
鉄板バルという名前のお店で、焼きそばをわざわざ頼む気にはなれなかったからです。ステーキやアヒージョがメインの居酒屋で、焼きそばはおまけだろうと思っていました。
でも、隣のテーブルで鉄板の上に麺が乗った瞬間に聞こえてきた「ジュウウッ」という音で、考えが変わりました。
頼んだのは「いか明太醤油焼きそば」
メニューを見ると、焼きそばだけで4種類ありました。
茶美豚焼きそば、いか焼きそば、ミックス焼きそば(茶美豚・いか・えび入り)、そしていか明太醤油焼きそば。
最後の「いか明太醤油」という組み合わせに目が止まりました。ソース焼きそばではなく醤油ベースというのは珍しい。居酒屋の焼きそばでここまで味の設計をしているお店は、松井山手どころか京田辺でもなかなか見かけません。それを頼むことにしました。
運ばれてきたときの第一印象
鉄板の上に乗ったまま運ばれてきます。皿に盛られた焼きそばとはわけが違います。
目の前に置かれた瞬間、まだジュウジュウと音がしています。香りが立ちのぼります。醤油の焦げた香ばしさと、明太子の磯の香りが混ざり合って、食欲のスイッチが入りました。
麺を見ると、表面に焼き目がついています。太麺に近い麺を使っているとのことで、フライパンで作る細めの焼きそばとは見た目から違いました。
食べてみてわかった「鉄板焼きそば」との違い
一口食べて、まず感じたのは麺の食感です。
外側はしっかり焼けていて香ばしく、中はもちっとしています。水っぽくない。べちゃついていない。これは家では出せない仕上がりです。
理由は温度にあります。藤村商店の鉄板は業務用で、高温を安定してキープし続けます。麺を投入しても温度が下がらないから、表面が素早く焼けて余分な水分が飛びます。この「高温でサッと仕上げる」という工程が、鉄板焼きそばの食感を作っています。
いか明太醤油の味は、想像より上品でした。明太子の辛みが主張しすぎず、醤油の香ばしさとのバランスがちょうどよい。いかのプリっとした食感がアクセントになって、箸が止まらなくなります。飲んでいたハイボールとの相性が抜群でした。
全4種のラインナップ
藤村商店の焼きそばは、以下の4種類です。
茶美豚焼きそば / 980円(税込)
銘柄豚・茶美豚(ちゃーみーとん)を使ったソース焼きそば。豚の脂の甘みと麺の香ばしさが一体になった、飽きのこない定番です。
いか焼きそば / 980円(税込)
プリっとしたいかの食感が楽しい海鮮焼きそば。豚より軽い後味なので、長く飲みたい夜にも向いています。
ミックス焼きそば(茶美豚・いか・えび入り) / 1,180円(税込)
3種の具材を一度に楽しめるボリューム版。「迷ったらこれ」という選択肢です。それぞれの旨みが重なって、一皿で完結します。
いか明太醤油焼きそば / 980円(税込)
4種の中で最も個性的な一品。醤油ベースのタレに、いかと明太子を合わせています。ソース系とはまった違う味わいで、日本酒やハイボールとの相性が抜群です。
※全品、+250円で大(麺2玉)にできます。
「居酒屋のついでメニュー」ではない理由
藤村商店では、焼きそばをメニューに加えるにあたって麺の太さから選んでいます。太麺に近い麺にしているのは、鉄板の高温で焼き目がつきやすく、ソースや具材との絡みが良くなるからです。
こういう選択をしているお店は、焼きそばを「ついでに置いている」とは言いません。鉄板を使う業態だからこそ本気で作れる、という自負があるメニューです。
最初に「期待していなかった」と書きましたが、今では藤村商店に来るたびに何かしら焼きそば系を頼んでいます。特にいか明太醤油は、ほかで食べた記憶がない味です。
京田辺・松井山手エリアからのアクセス
鉄板バル藤村商店は、松井山手駅から徒歩6分。京都府京田辺市松井ヶ丘3丁目にあります。駐車場もあるので、山手東・山手南・欽明台エリアからは車でのご来店が便利です。
ご予約はネット(食べログ)またはお電話で。「今夜空いてますか?」という当日のお問い合わせもお気軽にどうぞ。


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