フジムラです。
開業してしばらく経った頃の話をさせてください。
当時、「美味しいものを出せば必ず来てくれる」と本気で思っていました。ホテルのレストランで33年近く料理と接客に関わってきた自負があって、独立してからも「腕で勝負」という気持ちが強かったんです。でも、オープンから数ヶ月が経ったある夜、常連になってくれたお客様から何気なく言われた一言が刺さりました。
「最初は入りにくかってんよね、正直。鉄板焼きって、なんか高そうやし」
頭を殴られたような感覚でした。私がやりたかったのは、まさに「気取らず普段使いできる店」だったのに、外から見たら全然伝わっていなかった。料理の質だけに目が向いていて、お客様が「入ってみよう」と思えるかどうか、ちゃんと考えられていなかった。それが、藤村商店の一番大きな初期の失敗だったと思っています。
あれから13年。今日は「京田辺で選んで間違いない居酒屋」をテーマに、その失敗から学んだこと、そして藤村商店がどんな店を目指してきたかをお伝えできればと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 京田辺・松井山手エリアで気軽に使える居酒屋を探している方
- ✅ 鉄板焼きはちょっと敷居が高そう…と思っていた方
- ✅ 女子会や少人数グループで、落ち着いて飲める店を知りたい方
- ✅ コスパよく、ちゃんと美味しい料理を楽しみたい方
- ✅ 常連として通える「行きつけ」を見つけたい方

「敷居が高い」と思われていた、開業当初の苦い記憶
正直に言うと、最初は「鉄板焼き=ちょっと特別な日に行く店」というイメージを打ち破るのに時間がかかりました。
メニューを工夫して、価格帯も3,000円〜6,000円のディナーで楽しめるよう設定していたつもりでしたが、まず「入ってもらう」というハードルが思ったより高かった。とくに一人のお客様や、ふらっと気軽に立ち寄りたい方には、「鉄板バル」という言葉だけではピンとこなかったのかもしれません。
その経験から、店づくりの軸を一つ決めました。「料理が美味しいのは当たり前。それ以上に、ここに来たら気持ちよく過ごせると感じてもらえる空間にする」ということです。
オープンキッチンにしているのも、その一環です。鉄板の前に立って料理をしていると、カウンターのお客様と自然に会話が生まれます。「今日のお肉どこの?」「あの煙、なんか美味そうやな」そういう何気ないやりとりが、常連さんとの関係を育ててきました。
居心地の良さは、距離感から生まれる
松井山手という街は、落ち着いた住宅地が広がるエリアです。お客様の多くは30代〜50代の地元の方々で、夫婦やご友人同士、女子会グループでご来店いただくことが多い。
そういった方々が本当に求めているのは、「ゆっくりできる場所」だと気づきました。時間を気にせず、食べて、飲んで、話せる場所。だから藤村商店では、滞在時間の制限を設けていません。お料理が一段落した後も、のんびりしていただいて構わない。それが「また来たくなる」につながると思っているからです。
18席というこじんまりとした空間も、意識して選んでいます。大箱の居酒屋では生まれにくい「お客様と料理人の距離の近さ」が、ここでは自然と生まれます。常連のお客様が「今日も来たよ」と顔を出してくれる瞬間が、13年やってきた中で一番嬉しい瞬間です。
✓ ここまでのポイント
- 「鉄板焼き=高級」というイメージを覆すため、気軽に入れる空間づくりを13年かけて積み上げてきた
- オープンキッチンと距離の近い接客で、料理と会話が同時に楽しめる雰囲気を大切にしている
- 滞在時間制限なし、18席のアットホームな空間が「行きつけ」になる理由
名物「うそつきピザ」が生まれた理由
藤村商店の看板メニューの一つに「うそつきピザ」があります。お好み焼き用の生地をベースに、具材をのせてバーナーで仕上げる、いわば鉄板バルならではのオリジナルピザです。
「ピザなのにピザじゃない」から「うそつき」。でも食べたら本物より美味い、そんな評判をいただいています。
「うそつきピザは毎回取り合い。絶対頼むって決めてる」
30代・女性グループのお客様
このメニューが生まれたのも、「居酒屋の気軽さと鉄板の技術を組み合わせたら何ができるか」という試行錯誤の中からでした。失敗したメニューも数えきれないくらいありますが、うそつきピザは初めて出した日から反応が違いました。「なにこれ、美味しい」という声がすぐに返ってきた。それは素直に嬉しかった。
牛ハラミステーキは、約25mm厚の分厚い鉄板を200℃超に熱して、表面を瞬時に焼き固めることで肉汁を逃さず仕上げています。A5ランクの飛騨牛や宮崎産の黒毛和牛を扱うこともありますが、決して「高級感を演出するため」ではなく、「美味しいものをコスパよく食べてほしい」という気持ちが先にあります。
京田辺・久御山・八幡・宇治田原産の地元野菜を使った料理も、地元の店として当然のこだわりです。バーニャカウダに使う野菜は、季節ごとに仕入れ先と話し合いながら選んでいます。
「また来たくなる」と言ってもらえる店に
「何を食べても美味しいし、一人でもグループでも居心地がいい。また来たくなるお店」
40代・女性のお客様
この言葉が、今の藤村商店を一番よく表してくれていると思います。
京田辺エリアで「気軽に入れる美味しい店がない」「ゆっくり飲める場所がない」という声をよく耳にします。確かに、住宅地の多いこのエリアは飲食店の選択肢が限られていますし、わざわざ繁華街まで出るのも億劫に感じる日もある。
だからこそ、地元にこういう店があってよかったと思ってもらいたい。歓送迎会や誕生日など特別なシーンにも使えますし(14人以上で貸切対応可・誕生日ケーキの持ち込みもOKです)、なんでもない平日の夜にふらっと来てもらっても、同じように丁寧に対応します。
松井山手駅から徒歩6分、松井ヶ丘交差点から50メートルほどの場所にあります。駐車場も1台ございますので、車でお越しの方もどうぞ。
なお、通常火曜日は定休日ですが、4月28日(火)と5月5日(火)はGW特別営業いたします。連休中のご予定に、ぜひ組み込んでいただければ嬉しいです。狙い目です。
まとめ:京田辺で13年、普段使いできる鉄板バルとして
開業当初の「入りにくい」という声から気づかされたこと、それは「美味しさ」と「居心地の良さ」は別物だということ。両方をちゃんと届けないと、本当の意味で「また来たい店」にはなれない。
33年の飲食経験と、13年間松井山手で積み上げてきた常連さんとのつながりが、今の藤村商店の財産です。鉄板の前に立つたびに、その一皿一皿を大切に焼き上げることだけを考えています。
京田辺で「今夜どこ行こう」と迷ったとき、藤村商店をぜひ思い出してください。一人でも、誰かと一緒でも、お待ちしています。
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皆さまのご来店、心よりお待ちしております。


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