先日、常連のご夫婦から「藤村さんのお店、うちら夫婦の第三の居場所になってるわ」と言っていただいたことがありました。50代のご夫婦で、お子さんが独立されてから二人の時間が増えたそうで、「ゆっくり食べてゆっくり飲める店を探してたんやけど、ここがちょうどよかった」と。
嬉しかったですね。まさにそういう場所を作りたかったので。フジムラです。鉄板バル藤村商店のオーナーシェフ、藤村知広です。
今回は、そのご夫婦をイメージしながら、松井山手の大人世代がどんな夜をここで過ごしているのか、また私が一日どんな気持ちで店を開けているのかを、正直に書いてみようと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 松井山手・京田辺市周辺でゆっくり飲み食いできる居酒屋を探している方
- ✅ 50代・夫婦ふたりで落ち着いて過ごせるお店を知りたい方
- ✅ 気取らず通える「行きつけの店」を見つけたい方
- ✅ 鉄板料理やうそつきピザなど、話題になるメニューに興味がある方
- ✅ 滞在時間を気にせずゆっくり会話を楽しみたい方

開店前の時間、私がいちばん丁寧にやること
夕方4時ごろ、仕込みが一段落すると、私は必ず鉄板の状態を確かめます。厚さ約25mmの鉄板は、温まるのに時間がかかる分、いったん温まると蓄熱性がとにかく高い。だから、開店前に均一に温度が上がっているかどうかを手のひらで確認するのが習慣になっています。
200℃を超えた鉄板の上に肉を乗せた瞬間、「ジュッ」という音と香りが立ち上がる。その瞬間に、肉の表面が瞬時に焼き固まって旨みが閉じ込められる。これが鉄板焼きの醍醐味です。ホテルのレストランで33年間、お客様の目の前で料理と向き合ってきた経験のなかで、鉄板ほど素材のポテンシャルを引き出せる調理器具はないと、今でも確信しています。
野菜の仕込みも欠かせません。京田辺・久御山・八幡・宇治田原など、地元で作られた野菜を使うことにこだわっています。地元の農家さんが丹精込めて育てた野菜は、やっぱり味が違う。バーニャカウダのソースに絡めたとき、その甘みがちゃんと主役を張ってくれるんです。
18時、扉を開けると始まる「いつもの夜」
松井山手駅から徒歩6分。仕事帰りのお客様が最初にいらっしゃるのは、だいたい18時から18時半ごろです。今日密着させていただいたのは、松井ヶ丘に住む50代のご夫婦・Nさん夫妻。旦那さんが定時で上がれた日に「せっかくやし二人でどこか行こか」とふらりと立ち寄ってくださいました。
「予約なしで来てもいいですか」と聞かれることがよくあるんですが、もちろんどうぞ、とお伝えしています。うちは18席の小さな店なので、できれば電話一本いただけると確実ですが、来てくださること自体がまず嬉しい。
Nさん夫妻がカウンターに座ると、まず「今日のおすすめは?」と聞いてくれました。こういう会話が好きなんです。オープンキッチンで鉄板越しに話せるから、距離が近い。その日仕入れた食材の話とか、どんな産地の肉かとか、自然と会話になる。これがバルスタイルの良さだと思っています。
名物「うそつきピザ」と、夫婦で分け合う食卓の風景
Nさん夫妻が必ず頼むのが「うそつきピザ」。実はこれ、お好み焼き用の粉を生地に使った、うちオリジナルのメニューなんです。バーナーで仕上げるとチーズに香ばしい焦げ目がつく。見た目はピザ、食感はどこかお好み焼きに近い独特さがある。「うそつき」というのは、ピザじゃないのにピザっぽい、という意味合いから来ています。
お客様から「うそつきピザは毎回取り合い」という声をいただいているのですが、本当に皆さん手が止まらなくなる。Nさんの奥様も「これ食べたくて来てる部分ある(笑)」とおっしゃっていました。
そのあとに出したのが牛ハラミステーキ。宮崎産の黒毛和牛のハラミを、鉄板の温度を調整しながら焼き上げます。部位によって最適な温度が違う。ハラミはしっかりした繊維に旨みが詰まっているので、表面を強火でしっかり焼いてから、少し温度を落として火を入れていく。奥様が「やわらかくて全然しつこくない」とおっしゃっていたのが印象的でした。
「何を食べても美味しい。うそつきピザは毎回取り合いになるくらい。コスパも良くて、一人でもグループでも居心地がいい。また来たくなるお店です」
40代・女性
✓ ここまでのポイント
- 厚さ25mmの鉄板が高い蓄熱性を持ち、素材の旨みを最大限に引き出す。開店前から温度管理を徹底している
- 名物「うそつきピザ」はお好み焼き粉を生地にした完全オリジナルメニューで、常連の定番注文になっている
- オープンキッチンのバルスタイルで、鉄板越しの会話が自然に生まれ、距離の近い接客を大切にしている
「ゆっくりできるって、本当に大事やな」──21時以降の空気感
Nさん夫妻が来店されて3時間ほど経った21時ごろ。料理の皿は数枚重なっていて、グラスワインはもう何杯目かになっていました。それでもお二人は全然帰る気配がない(笑)。「最近こんなにゆっくりしゃべったの、久しぶりかもしれん」と旦那さんがポツリと言っていた言葉が、心に残りました。
うちには滞在時間の制限がありません。混んでいる時間帯はご配慮いただくことがありますが、基本的には「いたいだけいてください」というスタンスです。これはホテル勤務時代に学んだことで、本当に満足したお客様は自然と帰り際を選ぶ、という経験則がある。急かされると途端に居心地が悪くなりますよね。
松井山手という街は、住宅地で落ち着いた雰囲気があって、30代〜50代のご夫婦や地元の方が多い。枚方市や八幡市からも「わざわざ来る価値がある」とおっしゃってくれるお客様がいて、本当にありがたいです。客単価は3,000円〜6,000円くらいで、飲み放題付きのコースもご用意しています。「コスパが良い」という声をいただくのは、値段だけじゃなく、時間とか気持ちも含めてお値打ちに感じていただけているのかな、と思っています。
閉店後、カウンターを拭きながら思うこと
閉店後、ひとりで鉄板とカウンターを磨きながら、その日のお客様の顔を思い出します。Nさん夫妻の笑い声、「美味しかった」と言いながら帰っていく背中。この時間が、また明日も丁寧に仕込みをしようと思える原動力になっています。
「気取らず普段使いできる鉄板焼きの店」──開業して13年、ずっとそこだけはブレずにやってきました。気軽に入れて、ゆっくりできて、何を食べても美味しい。大げさな言葉じゃないけれど、それが全部揃ってる店を、この松井山手の地に作り続けたいと思っています。
「一人でもグループでも居心地がいい。また来たくなるお店」
50代・ご夫婦
まとめ:松井山手で「また来たくなる」夜を、ぜひどうぞ
50代のNさん夫妻が過ごした夜を追いながら書きましたが、鉄板バル藤村商店が大切にしているのは、料理の美味しさと、人がほっとできる空気感の両方です。うそつきピザを取り合いながら笑ったり、ハラミステーキを肴にゆっくりワインを飲んだり、そういう「普通の夜」が一番贅沢なのかもしれない、といつも思います。
14名以上から貸切対応もしていますので、歓送迎会や女子会、誕生日のお祝いにもぜひご活用ください。誕生日ケーキの持ち込みもOKです。松井山手駅から徒歩6分、松井ヶ丘交差点から50mほど。駐車場も1台分ありますので、お車での来店もどうぞ。
ご予約・お問い合わせは、電話または食べログ予約からどうぞ。お気軽にご連絡ください。お待ちしてます。


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