「ワインを飲む店=特別な日に行くところ」——そう思っている方は、実はまだまだ多い。あるアンケート調査によれば、ワインを「普段飲む」と答えた人は全体の約30%にとどまり、「少し敷居が高い」と感じている層が依然として半数近くを占めているといいます。
でも、それって本当にもったいない話だと、取材中に藤村知広さんは笑いながら言いました。「ワインって、ごはんの話とおんなじで、毎日の食卓にあっていいものやと思うんですよ。気取らんと、ただ美味しく飲んでほしい」——その言葉が、この記事を書こうと思ったきっかけです。
今回は、京田辺市松井山手にある鉄板バル藤村商店に一日密着。グラスワインと鉄板料理の組み合わせを中心に、オーナーシェフ・藤村知広さんの一日の流れを追いながら、「行きつけにしたい」と思わせるお店の中身に迫ってみます。
こんな方におすすめ
- ✅ 松井山手・京田辺エリアで気軽にワインを飲める店を探している方
- ✅ グラスワインと料理のペアリングに興味はあるけど難しそうで試せていない方
- ✅ 特別な日だけでなく、普段使いできる行きつけのお店を見つけたい方
- ✅ 一人でも、夫婦でも、女子会でも使いやすいお店を知りたい方
- ✅ 鉄板焼きとワインの組み合わせが実際どんなものか気になっている方

午後3時。仕込みの時間に、ワイン選びの話を聞いた
取材に伺ったのは、開店前の午後3時。藤村さんはすでにエプロンをつけて、黙々と野菜の下処理をしていました。この日の食材は京田辺や久御山、八幡、宇治田原産の地元野菜。バーニャカウダに使う野菜は、切る直前まで冷蔵庫で保管して鮮度を保つ、という徹底ぶりです。
仕込みの合間に、グラスワインのラインナップについて尋ねると、藤村さんはひとつひとつ丁寧に説明してくれました。「うちは『ワインバー』じゃないから、難しい品種名とかヴィンテージの話より、料理に合うかどうかを基準にグラスで出せるワインを選んでます。料理を注文してもらったときに、『これにはこっちが合いますよ』って話ができるくらいの関係性でいたい」と話します。
業界歴33年。ホテルのレストランで接客を経験した後に独立した藤村さんにとって、ワインは「ゲストとの会話を生む道具」でもあります。銘柄よりも、その人が今日何を食べたいか、どんな気分かを先に聞く。それが行きつけの店主らしいスタンスだと感じました。
午後5時。鉄板に火が入る。ワインとの相性、実際に見せてもらった
開店直前、厚さ約25mmの分厚い鉄板が200℃超に達すると、空気がじんわり変わります。藤村さんが鉄板の前に立つと、それだけで店が「始まった」という感じになる。オープンキッチンの造りだから、カウンター越しにそのライブ感がそのまま伝わってきます。
この日、特に注目したのが牛ハラミステーキとグラス赤ワインの組み合わせ。蓄熱性の高い鉄板で表面を一気に焼き固めることで、肉汁が中に閉じ込められる。口に入れた瞬間にじゅわっと広がる旨みが、赤ワインの渋みと絶妙に絡み合います。「ハラミはタンニンのしっかりした赤に合う。でも飲みすぎてもらっても困るから、飲みやすいやつを選んでますよ(笑)」と藤村さん。
もうひとつ見せてもらったのが、名物のうそつきピザとグラス白ワインのペアリング。お好み焼き用の粉を生地に使い、バーナーで仕上げるこのメニューは、他では食べられないオリジナル。チーズとトッピングの風味に、すっきりした白ワインが抜群に合います。「うそつきピザは毎回取り合いになるって言ってもらえるんですよ」と藤村さんが笑いながら教えてくれました——常連のお客様の声そのままです。
また、地元野菜のバーニャカウダには、ほんのり甘みのある辛口白ワインがよく合うといいます。季節によって野菜の種類が変わるので、そのときどきのワインの提案も変わる。「何が来ても対応できるようにしておくのが楽しいですよ、実は」と藤村さん。
✓ ここまでのポイント
- 鉄板バル藤村商店のグラスワインは、料理との相性を最優先に選ばれている
- 牛ハラミステーキ×赤ワイン、うそつきピザ×白ワイン、バーニャカウダ×辛口白など、鉄板料理ごとに自然なペアリングが存在する
- 藤村さんは「難しい話より、その人の気分に合わせた提案」を大切にしている
午後7時。「行きつけ」が生まれる瞬間を目撃した
夜が深まると、カウンター席もテーブル席も少しずつ埋まってきました。この日来ていたのは、近所に住む40代のご夫婦、女性3人グループ、そして一人でふらりと来た男性客。それぞれが全然違う使い方をしているのに、どのテーブルにも同じように和やかな空気が流れていました。
「一人でもグループでも居心地がいい」というのは、お客様からよく聞く言葉だそうです。藤村さんが接客の中で気をつけているのは、「どのお客様にも均等に、でも押しつけがましくなく」という距離感。ホテルのレストランで培った接客の基礎が、ここではカジュアルにほどよくほぐされた形で生きている印象でした。
一人で来ていた男性客が、帰り際に「また来ます」と声をかけていきました。藤村さんは「お待ちしてます」と短く、でも温かく返す。その10秒に、行きつけの店が生まれる瞬間がありました。
「何を食べても美味しい。ワインと料理の組み合わせを教えてもらってから、通う頻度が増えました。コスパが良いのも正直助かる」
40代・女性(松井山手在住・常連)
「また来たくなるお店って、こういうところのことをいうんだなと思った。一人でも全然気まずくない」
30代・男性
「行きつけ」を見つけたいなら、まずグラス一杯から
行きつけのお店を作るのに、実はそんなに大それた動機は要らないのだと思います。「今日はちょっとワインが飲みたいな」「あそこの鉄板、また食べたい」——そういう軽い理由で足を向けられる店が、結果として長く続く行きつけになっていく。
松井山手駅から徒歩6分。18席のコンパクトな空間で、グラスワインと鉄板料理を組み合わせながら過ごす時間は、気がつけば「また来月も来ようかな」という気持ちになっています。滞在時間の制限もなく、ゆっくり過ごせるのも藤村商店の大事にしているスタンスです。ディナーの客単価は3,000円〜6,000円ほど。コースも用意されているので、はじめての方でも注文に迷いません。
14名以上で貸切対応も可能。歓送迎会や女子会の幹事さんにとっても、相談しやすい雰囲気です。誕生日ケーキの持ち込みもOKなので、大切な日の演出にも使えます。
なお、通常は火曜日が定休日ですが、4月28日(火)と5月5日(火)は営業します。連休中のお出かけ先としてもぜひどうぞ。
まとめ:松井山手で「行きつけ」を探しているなら、ここから始めてみてください
グラスワインと鉄板料理の組み合わせは、知識がなくても楽しめます。藤村さんが「今日の気分」に合わせて提案してくれるから、メニューを見て悩む必要もない。一日密着してみて改めて感じたのは、このお店の居心地のよさは「料理」と「人」の両方でできているということです。
「何を食べても美味しい」「また来たくなるお店」——お客様のそういう言葉が積み重なって、藤村商店の日常ができています。行きつけって、実は探しに行くものじゃなくて、気づいたらそうなっているものかもしれない。松井山手でそんなお店を探しているなら、まずグラス一杯から試してみてください。
ご予約・お問い合わせは、お電話またはウェブからお気軽にどうぞ。藤村さんがお待ちしています。
📞 お電話はこちら:0774-64-1164
🍷 ご予約はこちら(食べログ予約ページへ)
鉄板バル藤村商店
〒610-0313 京都府京田辺市松井ヶ丘3丁目8-16
松井山手駅より徒歩6分 / 松井ヶ丘交差点より50m
ディナー営業 / 全席禁煙 / 駐車場1台あり
定休日:火曜日(※4月28日・5月5日は営業)


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