「なんか良さそうな店があるな、と思いつつ、もう3ヶ月通り過ぎてた」
松井山手に住んでいる方から、こんなことを言われることがあります。松井ヶ丘交差点から50メートルほど、住宅地の中にひっそりとたたずむ鉄板バル藤村商店。派手な看板があるわけでも、行列ができているわけでもない。でも一度入ったお客様の多くが、気がついたら常連になっている。
今回は、そんな「知る人ぞ知る店」へ初めて足を踏み入れるお客様の一日に密着しながら、オーナーシェフ・藤村知広の一日の動きも一緒にご紹介します。なぜここが地元の人に愛され続けて13年なのか、その答えが見えてくるはずです。
こんな方におすすめ
- ✅ 松井山手・京田辺エリアで「また来たい」と思える飲食店を探している方
- ✅ 気取らず入れる鉄板料理のお店に興味がある方
- ✅ 女子会や夫婦での食事にぴったりな雰囲気の店を知りたい方
- ✅ 初めて行く店でも一人で入りやすいか気になる方
- ✅ 地元密着のお店で常連になりたいと思っている方

開店前。藤村さんが一番こだわる「準備の時間」
フジムラです。店を開ける前の時間が、実はこの仕事で一番好きな時間かもしれません。
開店の数時間前、藤村さんは静かな店内で一人、その日使う食材と向き合っています。京田辺・久御山・八幡・宇治田原といった地元の農家から届く野菜を確認し、肉の状態を確かめる。国産の牛ハラミ、熟成牛、A5ランクの飛騨牛や宮崎産黒毛和牛——それぞれの産地・部位・熟成度によって、鉄板の温度設定も微妙に変わります。
「肉は生き物みたいなものでね、毎日同じじゃないんですよ。だから毎回触って確かめる。そこだけは省略できない」と藤村さん。ホテルのレストランで接客に携わり、独立してから13年。業界経験は33年を超えますが、この準備の丁寧さは変わっていません。
厚さ約25mmという分厚い鉄板も、開店前からしっかり温めておきます。この鉄板の蓄熱性こそが、肉の表面を瞬時に焼き固め、中の旨みと肉汁を逃さないための要。200℃を超える鉄板の上で、ジュッという音とともに旨みが閉じ込められる瞬間が生まれます。準備なくして、あの焼き上がりはありません。
17時すぎ。初めて来たお客様が扉を開ける瞬間
その日の初来店は、40代の女性お二人連れ。「食べログで見て、気になってたんです」と少し遠慮がちに扉を開けます。18席というこぢんまりとした空間、オープンキッチンから漂う鉄板の香り、そして藤村さんのさりげない「いらっしゃいませ」。
「入った瞬間、なんかほっとしたんですよね」とあとでお客様がおっしゃっていました。高級感もなければ、騒がしさもない。ちょうど良い距離感の接客と、飾らない空間がそうさせるのかもしれません。
席に案内されてすぐ、メニューを広げながら「何がおすすめですか?」という声。藤村さんの答えはいつも同じではありません。その日入った食材、季節、お客様の雰囲気——それを見ながら「今日だったらこれが面白いですよ」と話しかける。お客様の側に寄り添うというより、一緒にその日の食事を組み立てていく感覚です。
「何を食べても美味しくて、気づいたら全部たいらげてた。また来ようってすぐ思った」
40代・女性
✓ ここまでのポイント
- 開店前の丁寧な食材確認と鉄板の準備が、料理の仕上がりを支えている
- 初来店のお客様も「ほっとする」と感じる距離感の近さとアットホームな空間が特徴
- その日の食材に合わせた提案が、毎回新鮮な体験につながっている
名物「うそつきピザ」が運ばれてきたとき、テーブルが動く
初来店のお客様が藤村さんのおすすめで注文したのが、名物のうそつきピザ。お好み焼き用の粉を生地に使った、藤村商店オリジナルのメニューです。鉄板で焼き上げてからバーナーで仕上げる、見た目にもライブ感があるひと品。
テーブルに運ばれた瞬間、「え、これピザじゃないの?」という声。名前の通り「うそつき」なんです、と説明すると笑いが起きる。その笑い声がまた、店内の空気を和ませます。「うそつきピザは毎回取り合いになる」というお客様の声が絶えないのも、この体験込みの美味しさがあるからかもしれません。
続いて地元野菜のバーニャカウダ、牛ハラミステーキ、鉄板だし巻き——どれも鉄板料理ならではのジューシーさと香ばしさがある。お客様のグラスが空くタイミングで自然とドリンクを確認する藤村さんの動きは、長年の接客経験から来る無意識のリズムのようなものです。
「うそつきピザは毎回取り合いになるくらい美味しい。一人でも気兼ねなく過ごせるのがいい」
30代・女性
21時すぎ。「また来ます」が生まれる瞬間
2時間ほど過ごしたお二人が帰り際、「全然時間が気にならなかった」とおっしゃいます。藤村商店には滞在時間の制限がありません。ゆっくり話したい、ゆっくり飲みたい——そういうお客様にとって、それだけで選ぶ理由になります。
「コスパが良い」という声も多く届きます。ディナーの客単価は3,000円〜6,000円ほど。飲み放題付きのコースもあり、女子会や少人数グループでしっかり飲んで食べても、終わってみれば「思ったより全然かからなかった」という感想が出てきます。
帰り際、「また来ます」と言いながら扉を出ていくお客様を見送る藤村さん。その表情は、料理を褒められたときと同じくらい穏やかです。「美味しかった」だけじゃなくて「また来たい」と思ってもらえること——それが、ホテル勤務時代から変わらず大切にしてきた「人と人がつながる空間づくり」の実感なのかもしれません。
松井山手の「行きつけ」を探しているなら、まず一度だけ来てみてほしい
松井山手駅から歩いて6分。特別なきっかけがなくても、ふらっと寄れる。そういう店を作りたくて、藤村さんはここで店を開けています。一人でカウンターに座っても、夫婦でゆっくり過ごしても、女子会でにぎやかに使っても、それぞれに居心地がいい。14人以上なら貸切もできるので、歓送迎会や誕生日のお祝いにも使えます(誕生日ケーキの持ち込みもOKです)。
駐車場も1台分ありますので、車でのご来店も大丈夫。火曜日が定休日ですが、2025年4月28日(火)と5月5日(火)は営業します。GWのお出かけにもぜひどうぞ。
「気取らず普段使いできる鉄板焼きの店」——開業から13年、その言葉の通りの場所がここにあります。初めての方もお気軽に。お待ちしてます。
ご予約・お問い合わせはお電話または食べログからどうぞ。


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