フジムラです。
先日、初めてご来店いただいた女性のお二人から、帰り際にこんなことを言っていただきました。「なんか、最初から全然緊張しなかった。不思議やわ」と。
それを聞いて、正直ほっとしたんですね。緊張しなかった、というのが一番うれしい言葉なんです。鉄板バルって、カウンター越しに店主が目の前にいるわけで、初めて来るお客様にとっては少しハードルが高く感じられることもある。だからこそ、最初の数分間をどう過ごしてもらうかに、開業当初からずっとこだわってきました。
今日は、普段あまり表に出さない「初来店のお客様に必ずやっていること」を、正直にお話しさせてもらいます。
こんな方におすすめ
- ✅ 一人で鉄板バルに入るのが少し不安な方
- ✅ 初めての店でリラックスして過ごせるか心配な方
- ✅ 藤村商店がどんな雰囲気のお店か気になっている方
- ✅ 松井山手・京田辺エリアで気兼ねなく使える行きつけの店を探している方
- ✅ 女子会や少人数グループでの利用を検討している方

まず席に着いたら、注文より先にすること
藤村商店に初めてご来店いただいたとき、私はメニューを渡す前に必ず一言、世間話をします。「今日は寒かったですね」とか「お仕事帰りですか?」とか、本当に何でもない話です。
これ、実は意図的にやっていることなんです。
飲食店って、席に着いた瞬間から「何を頼もうか」「これはいくらか」「変なものを頼んで恥ずかしくないか」という、小さな緊張がお客様の中に生まれるんですよね。特にカウンター席だと、店主と一対一になるので余計にそう感じやすい。
だから、まず注文と関係のない話で場をほぐす。メニューはその後。これが33年の経験から行き着いた、うちの流儀です。
ホテルのレストランで接客をしていた時代に学んだのは、「サービスは料理が出る前から始まっている」ということ。その感覚が今も体に染み込んでいます。気取った場所じゃなくても、この意識だけは変わりません。
「何が好きですか?」と必ず聞く理由
世間話のあと、注文を取るときにもう一つやっていることがあります。それは「苦手なものや好き嫌いはありますか?」と聞くこと。
うちはメニューの種類がある程度あって、牛ハラミステーキ、うそつきピザ、地元野菜のバーニャカウダ、鉄板だし巻き……と、鉄板料理を中心にいろいろ並んでいます。でも、初めてのお客様がパッとメニューを見て「これとこれ」と頼むのって、実は少し難しい。
だから私は、「お肉好きですか?」「野菜多めのほうがいいですか?」「今日はがっつり食べたい感じですか、ちょこちょこつまみたい感じですか?」と聞きながら、その日の気分に合った組み合わせを一緒に考えます。
これは押しつけじゃなくて、一緒に決めていく作業。料理を楽しんでもらうための最初のコミュニケーションです。
お客様から「何がおすすめですか?」と聞かれることも多いんですが、私はできれば「あなたにとって何がおすすめか」を答えたい。一律に「これが人気です」と言うより、その人の好みに合ったものを出したほうが、絶対に喜んでもらえるから。
✓ ここまでのポイント
- 席に着いたらまず世間話で緊張をほぐす。注文は後でいい。
- 「好き嫌いはありますか?」と聞くのは、その人に合った料理を一緒に選ぶため。
- 33年の経験から生まれた「人に寄り添う接客」が藤村商店の原点。
鉄板の前に立つとき、実は毎回やっていること
接客の話だけじゃなく、料理の面でも初来店のお客様に意識していることがあります。
うちの鉄板は厚さ約25mmの分厚い鉄板で、200℃を超えた状態で肉を焼きます。表面を瞬時に焼き固めることで、中の旨みと肉汁をしっかり閉じ込める。これは毎回同じようにやっているようで、実は肉の種類や状態によって微妙に温度の使い分けをしています。
たとえば牛ハラミステーキひとつとっても、その日の肉の厚み、冷蔵庫から出してからの時間、お客様が「しっかり目」か「さっと」かという好みによって、鉄板に乗せるタイミングや焼き方が変わる。こういう判断は、長年の経験と感覚の積み重ねで、説明しにくい部分でもあります。
初来店のお客様には特に、「初めて食べるうちの料理」がその人の基準になる。だから一番ちゃんと出したい、というプレッシャーがいつもあります。悪い意味じゃなくて、それが仕事の張り合いになっているんですけど。
京田辺・久御山・八幡・宇治田原といった地元産の野菜を使った料理も、仕入れたその日の状態を見て、調理の仕方を少し変えることがあります。野菜も生き物ですから。
名物「うそつきピザ」、初来店の方にすすめる本当の理由
うちに来てくださったお客様がよく「うそつきピザは毎回取り合いになる」と言ってくださるんですが、初来店のお客様にも必ず一度は食べてもらいたいメニューです。
なぜかというと、うそつきピザがうちの「らしさ」を一番よく表しているから。お好み焼き用の粉を生地に使って、バーナーで仕上げる。本物のピザでもないし、お好み焼きでもない。でも、食べるとなんか妙においしい。「なんやこれ」って笑ってもらえるのが、ちょうどいい距離感をつくってくれるんです。
堅苦しくない。でもちゃんとおいしい。それがうちのコンセプトで、うそつきピザはそれを体現しているメニューだと思っています。
「何を食べても美味しい。一人でもグループでも居心地がいい」
30代・女性
「うそつきピザは毎回取り合い。また来たくなるお店です」
40代・女性
「また来ます」を言ってもらうために、最後にやっていること
帰り際にも、実は小さなことをやっています。
お会計のとき、「今日はどれが一番おいしかったですか?」と聞くんです。アンケートじゃなくて、純粋に気になるから。そして「次来るときはこれも試してみてください」と、一つだけ次回のおすすめを伝えます。
押しつけにならないように、サラッと。でも覚えていてほしいから、一つだけ。
飲食店って、来てもらうことと、また来てもらうことは全然別の話で。初来店のお客様が「また来たいな」と思ってくれるかどうかは、料理だけじゃなくて、その日の全体の体験で決まると思っています。席に着いた瞬間から、お会計が終わって店を出るまで。その間ずっと、気持ちよく過ごしてもらえたかどうかが全てです。
松井山手駅から徒歩6分、18席のこぢんまりした店ですが、13年間ずっとそのことだけを考えてやってきました。
まとめ:気さくな店、というのは自然には生まれない
「気さくな店」って、何もしなくてもそうなるわけじゃないんですよね。世間話から始めること、好き嫌いを確認すること、鉄板の温度をその日の肉に合わせること、帰り際に一言添えること。こういう小さな積み重ねが、「なんか居心地よかった」という感覚をつくっていると信じています。
難しい話じゃなくて、ただ目の前のお客様のことを考えているだけ。それだけなんですが、それをずっと続けることが一番難しかったりもします。
初めてのご来店、大歓迎です。松井山手・京田辺エリアで「ゆっくりできる行きつけの店」を探している方、女子会や少人数グループでの利用を考えている方、ぜひ一度のぞきにきてください。お待ちしてます。
ご予約・お問い合わせはお電話か食べログ予約からどうぞ。お気軽にご連絡ください。


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